はじめに
スウェーデンに来てまもなく5年、今回初めて永住許可(通称:永住権)を更新しました。
“永住”なので、問題なく更新できるだろうと高をくくっていた反面、現在は学生であることなど様々な事情から、ちゃんと更新できるだろうかと不安もありました。
結果、難なく更新できましたが、新しい居住許可カードを受け取った時は、2つのことに驚きました。
結論
更新は現在持っている居住カードの有効期間が終わってから行ったほうが得です。その理由は後ほど!
ただし、直近でシェンゲン協定エリア外への旅行を予定している場合など、居住許可カードを使用する機会がある場合は早めの更新をおすすめします。
また、2022年1月から永住許可の有効期間は原則3年となりました。悲しいですね。。。ただ、従来通り5年となるような申請方法もあるようです。下記で説明します。
更新方法
![](https://jibunable.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG_5639-1-1024x768.jpg)
Permanent uppehållstillstånd(永住許可)は新たに申請するのではなく、大まかに、Migrationsverket(移民局)へ行って、顔写真撮影と指紋採取をするだけで手続き完了です。
そのためには、Migrationsverketウェブページで、有効期間が終わる30日前以降に予約をする必要があります。
ウェブページ上で、
Migrationsverketの訪問理由:「Lämna fingeravtryck och bli fotograferad」を選択
↓
住んでいるエリアのMigrationsverketを選択
↓
訪問人数を選択
↓
利用規約の同意欄にチェック
↓
次のページへ
次ページでは、氏名や連絡先など記入した後、希望する訪問日時を予約することができます。しかし、ここが少し難ありです。
エリアによっては、日時を探せど、探せど、予約が埋まっているため、予約することすら困難な場合があります。時には、「現在空きがありません」旨の注意書きがトップに出ることも。
そのため、運良く”空き”を見つけた場合は、とりあえず予約することをおすすめします。後から、日時変更やキャンセルが可能です。
例え空きがない場合でも、例えば、週の始めに翌々週分の予約可能枠が一気に出てきたり、キャンセルが出て翌日の金曜日に空きが出たりすることもよくあることなので、焦らなくて大丈夫です。
そして、現有効期間が終わってからでも更新は可能です。旅行などで居住許可カードを使用する機会がある場合を除いて、そこまで慌てる必要はありません。
予約が完了すると、連絡先事項で記載したメール宛先にメールが届きますので、忘れずに保存しておきましょう。
Migrationsverketを訪れる当日は、現在持っている居住許可カード、そして運転免許証などのIDカード(普段「legitimation」として提示しているもの)を忘れずに持参し、できれば時間に少しゆとりをもって入館したほうが良いです 。
入館後は、端末を操作して、メールに記載されている予約コードを入力し、入館登録をします。あとは、席に座って順番が来るまで待つだけです。
待合室の頭上には、至るところに電子掲示板があります。順番が来ると、予約コードが音と共に緑色となり、窓口番号が表示されます。
窓口へ行くと、居住許可カードと共にIDカードの提示を求められます。
IDカードは手元に戻ってきますが、居住許可カードは新しいカードが届くまでの期間使用しない限り、手元には戻ってこなく、そのまま没収されます。
顔写真、両手の人差し指の指紋採取を終えると、端末上でサインが求められます。サインは新しい居住許可カードに載りますので、しっかり大きく丁寧に書きましょう笑
そして一通り終えると、端末で氏名の綴りや性別、生年月日など、カードに記載される情報、及び身長を確認します。
ここ、めちゃくちゃ重要です!万が一間違えていて気付かないままだと、後々面倒なことが多々発生します。細心の注意を払って、慎重にチェックしましょう。
あまり重要じゃないかもしれませんが、僕はSkatteverketのIDカードに記載されている身長との違いが気になったので、合わせてもらいました。もちろんSkatteverketのIDカードのほうに。そっちに記載されてる身長のほうが高かったので笑
最後に、新しい居住許可カードが送られてくる住所の口頭確認があります。それが終われば、晴れて手続き完了です。
ちなみに、ここで新しい居住許可カードが送られてくると確信が持てたので、安心できました。
僕の場合は、待ち時間15分、更新手続き5分ほどで、あっという間に終了しました。
「有効期間が終わる前後のどちらに更新手続きをするべきか」移民局による回答
有効期間が終わる、つまり期限が切れてからでも更新手続きしていいのかって気になりますよね。
Migrationsverketのウェブページには、その答えが一切書かれてないので、メールで問い合わせてみました。すると、
![](https://jibunable.com/wp-content/uploads/2022/09/Skarmbild-97-1024x263.png)
という回答をもらいました。つまり、「有効期間が終わる前後のどちらでも手続きできる」ということです。
(ただ、余談ですが、このメールの最後に書いてある「延長申請が許可されたら新しい居住カードを受け取る」という一文が、僕をとても不安にさせました笑。”永住”許可なので、申請ないですし、ほぼ自動的に新しいカードをもらえると認識していたので。
たしかに、拒否されることもあるだろし、さらには最近では居住許可条件も厳しくなっているので、スウェーデンを去らなければいけなかったらどうしようと、悶々と数日過ごしました。)
新居住許可カードの受取り
Migrationsverketウェブページ上では2週間と記載があります。
手続き時は、10日ほどで届くと教えてもらいました。
ただ、実際は6日(土日含む)で手元に届きました。早かったです。でも、エリアや時期によって異なるので、あくまでも参考として受け止めてください。
開封して新しいカードを確認しました。カードデザインが変更になったということはなんとなく分かってはいたものの、それ以上に驚いたことが2つありました。
2つの驚いたこと
有効期間が短くなった
以前の有効期間が終わる前に更新手続きを終えましたが、そのまま以前の有効期間が受け継がれるだろうと予想していました。しかし、日付は更新手続きを行った日に切り替わっていました。
具体的には、旧)10月13日→新)9月22日
およそ3週間も短くなってしまいました泣。
有効期間がさらに(!)短くなった
さらに目を疑ったのが、有効期間が3年後の2025年となっていることです。以前は5年でした。。。
これは何かの間違いではないかと思い、居住許可カードが貼り付いていた案内を見ても、居住許可カードの取扱い方法や紛失などの場合の連絡先が記載されているのみで、不服申し立てに関することは一切書かれていません。
となると、3年というのが現在の有効期間として正しいということです。さらなる情報を求めてMigrationsverketウェブページを探索すると、やっと有効期間に関する情報をMigrationsverketウェブページで見つけました。
下から3段目の見出し「Kortets giltighetstid」によると、2022年から有効期間は「3年」に変更になったとのことです。ただし、2022年1月1日より以前に発行されている永住許可については5年のまま変更なしのようです。ちょっと嬉しいですね。
そして気になる文面がありました。「tillstånd som varaktigt bosatt 」がある場合、2022年以降に更新しても、有効期間が5年のままのようです。この許可はどういうものでしょうか?
こちらのページに詳細がありました。これによると、varaktigt bosattというステータスは、
- 5年間滞りなくスウェーデンに居住していること
- 直近5年においてスウェーデンの居住許可やその他、スウェーデンに住む合法的な理由があること
- (将来的にも)自己及び家族を養えること
という要件を満たす必要があります。
tillstånd som varaktigt bosattは永住許可とほぼ同じもののような。
ただ、更新はなく、6年間他国に住まない限りは永久的に持てそうな許可なので、こちらが正真正銘の永住権なのかもしれません。
また、この許可を得られると、永住許可カードとは別にもう1枚、EU-uppehållstillståndskort(EU居住許可カード)を手にすることになります。そしてEU市民と同等の権利がいくつか保障され、EU域内で勉強、仕事や自営業を行うことが可能なようです。
スウェーデンからEU域内の他国に移住する場合は、申請するメリットが大いにありそうです。
そして、この許可を手に入れられたら、Permanent uppehållstillståndの永住許可がもれなく5年更新になります。
興味がある方はぜひ詳細を知っていただいて、申請にチャレンジしてみてください。
おわりに
永住許可の有効期間は更新手続きを行った日から原則3年となります。
そして僕と同じ過ちを犯さないためにも、特に急がないのであれば、現在の有効期間が終わってから更新に出向くことをおすすめします。
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